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09.01.18
宮崎トレーニングキャンプ3日目フィンケ監督
フィンケ監督 宮崎トレーニングキャンプ3日目を終えてのコメント
「今日の午後はとてもいい練習ができたと思いました。今日対戦した大学生のチームは、とても運動量が豊富で高いモチベーションを持って臨んできたからです。ですから私たちにとってもいい練習になりました。
今日の試合では私たちは自らにハンディキャップを与えていました。そのうちの一つは前方へのロングボールを禁止して、あまり出さなかったこと。そしてコーナーキックの際に通常のような形でコーナーキックをしなかったことです。サッカーでは非常に難しいことではありますが、グラウンダーのパスのみを使って後ろからゲームを組み立てて得点チャンスを作る、ということを実践したかったのですが、そういう意味では非常にうまくいったと思います。
今は準備期間ですので、Aチーム、Bチームを決めて、戦術的なことをやる時期ではありません。あくまで全選手に同じ負荷を与えて、チームとして練習をこなしていくというのが私たちの状況です。
あくまで監督としての目から見ると、今日の練習の内容は通常のゲームというよりはボールを使ったファートレック(トレーニング走)だと思います。森の中でもできるのですが、今日はボールを使ってできました。
私が知る限り、ケガ人は出ていませんし、明日も集中して練習に臨むことができるでしょう」
(今後の課題は?)
「戦術的な課題がいくつかあって、それを改善していこうと思っているのは事実です。しかし忘れてはいけないのは、このキャンプは体力的な土台を作り上げるためのキャンプです。ですから今日の試合は戦術的なトレーニングというよりも、ボールを使った体力トレーニングと考えています。それ以降の戦術的な課題についてはこのキャンプが終わってからになると思います」
(今日の午前練習の後、選手たちがお互いに動きについて熱心に話し合ったりコーチと話したりする場面があったが、それは監督として予想されたことか?)
「昨夜、ミーティングを行ないました。映像も見せながら様々なことを話し合っています。ですから今日の練習での指示はすでに昨日のうちに話したことでした。自分としては、選手たちが自ら主体的に戦術的なことについて話し合うというのは、望んでいることです。また常に選手たちには、もし質問があれば、何かもっと聞きたければ、情報がほしければ、すぐに監督やコーチのところに行って話し合ってほしい、ということを語っています。なぜならお互いに話し合って理解し合うことによって初めていい結果が生まれるからです。ですから今日の午前中の練習の後で、選手たちがコーチのところに来て話し合ったというのは非常にポジティブなことだと考えています」
(ここ何年かの浦和のサッカーを変えようとしているように受け取れるが、選手たちの体に染み付いたサッカー=引いて守ってしまったりとか、3人目の動きが少ないなど、も見られるが、その改善はどうしていくのか?)
「批判的に聞こえてしまうかもしれないので、過去のことはあまり言いたくないのが本音です。今後のことを考えなくてはいけません。
もちろん私には自分のスタイルがありますが、これまでのレッズのスタイルをすべて否定するものではありません。すべてのスタイルには必ずいいところがあるからです。ですから今まで行なわれていたいいところは取り入れて、そこに自分のエッセンスを加えていけばよいと思います。しかし確実に言えるのは、4バックでやること、ビルドアップの時点で去年とは違うアプローチをすること、この2つは確実に言えます」
(4バックの利点というのは?)
「去年のレッズのプレーを見て、何も変えなくてよいという人はほぼいないと思います。3-5-2のシステムが悪い、というわけではないので、その質問にはっきりと答えるのは難しいと思います。しかし世界中のチームのシステムの98パーセントが4バックでプレーしています。それはしっかりした理由があるからです。
本当の意味で偉大な、しかも大きな世界大会で優勝したチームは、ここ最近ではアルゼンチンだと思いますが、アルゼンチンがシステム上で他のチームより勝っていたから優勝できたと言えるでしょうか。はっきり言えるのは結果を残したチームにはメッシに代表されるような優れた選手がいたからです。メッシのような素晴らしい選手がいれば、アルゼンチンのように3バックで臨むことも可能ではないかと思いますが。
私は3-5-2のシステムが悪いと言っているのではありません。今までそのシステムでやってきた前任者などを批判するわけではないのです。ただ4バックの方がいろいろな意味で新しい可能性を持っていると思います。ですからポジティブな意味で、4バックでシーズンに臨みたいと思います」
(ヨーロッパのサッカーを取り入れようとしているが、浦和の選手たちに、フィンケ監督が望むサッカーは可能か?)
「まだ私たちは始めて数日しかたっていませんので、そのことに関して細かく話すのは難しいです。
ただJリーグというのは基本的にヨーロッパのトップリーグに目を向け、それを目指して発展してきたと思います。ですから、いろんな意味でヨーロッパから様々な要素を取り入れようというのは自然なことだと思います。私から見れば、日本人のメンタリティー、技術、戦術を見ていると、ヨーロッパで行なわれているモダンなサッカーを日本で実現する条件は整っていると思いますので、そのことは十分可能なことだと思います」
(今日の練習試合でのFW陣の出来は?)
「流動的なサッカーができていたと思います。全体的に見れば悪くはなかったと思います。今後さらに流動的な動きを求めていきます。さらに前線のFWが動くことによって、二列目、三列目から飛び出して来る中盤の選手のためのスペースを作り出すこともできる、というのが流動的な動きの特長です」
(今日の試合で特に印象に残った選手は?)
「今日はAチーム、Bチームではなく、若い選手と経験がある選手をミックスして2つのチームを作りました。それぞれの選手たちの個性をさらに見極めたいという思いでした。個人の名前を挙げることはしませんが、非常に興味深い形で選手たちを見ることができました」
(高原はドイツ時代と比べてどうか?)
「私は高原の日本でのプレーを45分しか見ていないので判断できません。ただ、これまでの練習を見て言えることは、彼は高いモチベーションで意欲的に練習に取り組んでいます。努力をして今季いい結果を残そうとしているのも分かります。
今日の試合も、この後の練習試合も、それほど重要視しないでください。本当の選手たちの状態を見ることができないからです。オフの間にどういう準備をしてきたかによって今の状態はだいぶ違います。こういう質問に答えられるのは3〜4週間後でしょう」
(日本代表の小山哲司チームコーディネーターがこのキャンプを訪れたが?)
「彼が来てくれたことを非常に喜んでいます。ケガをしている阿部と闘莉王のためにここまで来たというのは、協会とクラブのコミュニケーションを大切にして、今後連絡を密にしていきたいという表れだろうからです。
基本的に選手たちはできる限りの準備をしていかなくてはならないと思いますし、そのための環境を整えないといけないと思います。選手たちが100パーセントの力を戻せば、代表でも活躍することができると思いますし、クラブにとっても代表選手は非常に大切な存在になります。ですからできる限りのサポートをしていきたいと思います。
協会の考えとクラブの考えが違うこともあります。しかしお互いしっかりと助け合いながら両方に利益が出るようにしていかなければならないと思います。時には喧嘩をすることもあるかもしれませんが、話し合うことが大切ですし、その喧嘩の内容を外部に漏らしてはいけないでしょう。別の意見を持っていても協会とクラブは一つのチームでなければならないと思います」
(阿部が代表を離脱してキャンプに合流したが?)
「昨日の夜、阿部と話をしたが、しっかりした情報を持っていたから建設的な話ができたと思っています。現時点ではチームに合流しないで、特別の練習をしなくてはならないということもよく分かっています。このキャンプには私たちの優れたスタッフが来ています。その方がしっかりしたリハビリができると思います。彼が早くチーム練習に復帰できるようにできるだけのことをしたいと思います」

















