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Copa Chivas Internacional 16 決勝トーナメント準決勝 試合レポートvs FC MIDTJYLLAND

2016.01.23 ユース

1月22日(金) コパチーバス準決勝 FCミットラン戦

FCミットランとは予選リーグ第2戦で1度対戦しました。そのゲームは先制点を許し、唯一予選リーグで引き分けとなったゲームでした。試合の立ち上がりから相手の高さ、強さを活かした攻撃と前線からの積極的な守備に後手に回り、“戦う”というベースの部分を十分表現しきれなかったゲームでした。

この反省点を活かすべく、準決勝での対戦に向けて我々は立ち上がりから相手の勢いを飲み込むくらいの精神性で、献身的にプレーし走りの量と反応の速さで相手を上回ることを意識して臨むよう、監督の大槻からも指示がありました。

相手のミットランは予選リーグ4連戦の後、休息日1日で昨日の準々決勝、そして今日の準決勝の2連戦となります。ゆえに連戦を考慮してフレッシュな選手にメンバーを入れ替え、パワーを活かしてゲームを進めようとしてきました。

ミーティングでも指示を受け、選手も意識していたと思いますが、試合は立ち上がりから相手の圧力を受ける展開となります。ミットランがメンバーを入れ替え、前回の対戦以上に長身の前線の1トップの選手へシンプルにボールを入れてくる攻撃に、中々2ndボールが回収しきれませんでした。またボールを奪っても相手の素早い攻守の切り替えと前線からの積極的な守備の前に、相手コートで優位にゲームを進めることができませんでした。

そんな展開の中、前半6分ビルドアップで中央の2年生松高遼にボールが入ったところ、相手選手のプレスにボールを奪われ、GKとの1v1を冷静に決められてしまいます。立ち上がりを意識して“戦う”という思いで臨んだゲームでしたが、その思いとは裏腹にリードを許す展開となってしまいました。

しかし押し込まれる展開が続く中前半11分、右サイドの3年生松尾佑介が相手ゴールライン付近まで仕掛けて上げたクロスを、2年生の時里元樹がヘディングで決めます。クロスに対してニアへのアクションを起こしCBを前がかりにしたところ、ファーへ逃げる動きでフリーなりヘディングでゴールを奪いました。松尾が上げたクロスの質、時里の相手DFとの駆け引き、パーフェクトな素晴らしいゴールでした。

ゴールを奪ったことで相手の圧力はあったものの落ち着いてプレーできるようになり、それ以降相手の攻撃をしっかり跳ね返し、相手コートでボールを保持してチャンスを作り出す事もできました。特に前半の終盤は相手の勢いが落ちたことで、サイドを起点に攻撃の形を作ることができましたし、相手コートの2ndボールも回収して、2次攻撃3次攻撃につなげられる時間も作れました。

前半我々にとって一番脅威だったのが相手のリスタートでした。失点のリスクを感じさせるようなキックの質、高さ、強さがあり何度か危ない場面もありましたが、2年生のGK山田晃士の勇気ある飛び出しで防ぐことができました。

球際を戦いながらお互いの特徴を出し合うような展開の中で、前半は互いに1点ずつを取り合い終了しました。

後半に入ると、立ち上がりから我々が押し込む時間を作れるようになります。“戦う”意識を強く持って相手に立ち向かえましたし、ボールを保持して相手コートでチャンスを作りフィニッシュに持ち込めていました。

前半とは異なり我々が優位に立てる時間が長くなり勝ち越せる可能性を十分感じさせる中、後半27分この試合最大の勝ち越し点のチャンスが訪れます。ゴールキックを素早く始めた山田のキックで、松尾に代わり交代で入った2年生の高山大智がフリーになりサイドを突破します。相手SBを剥がしてあげたクロスに川上開斗がドンピシャのタイミングでヘディングシュートを打ちますが、無情にもボールはクロスバーを叩きゴールとはなりませんでした。相手の隙を逃さずクイックに始めた山田の判断力は素晴らしかったですし、高山の突破とクロスも完璧でした。川上のシュートも相手GKが反応できませんでしたが残念ながら得点には至りませんでした。

試合の終盤は31分に時里に代えて1年生のシマブクカズヨシを入れ、活動量の多さと突破力で得点を狙いました。また相手のミットランも前線の選手をフィレッシュな選手に交代し得点を狙いに来ましたが、お互い勝ち越し点を奪うことができず試合はPK合戦となりました。

残念ながら…

PK戦は3−4。相手GKに2本セーブされ決勝へ駒をすすめることができませんでした。

選手たちは本当によく戦ったと思います。

怪我をして十分なコンディションが整わない選手もいる中で、我々の示した“戦う”姿勢、サッカーの質は観客の心を動かしました。試合後の観客のたくさんの温かい拍手が、敗者である我々がどう戦ったのかを示していたと思います。

負けたのは非常に残念ですが、大会はまだ3位決定戦を残しています。我々の成果を形にするためにも、この悔しさを明日の勝利で晴らすためにも必ず勝ち切って大会を終えたいと思います。

(育成スタッフ)
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