レッズユース、最高峰の舞台に復帰 プレミアリーグ参入戦を勝ち抜く [ユース]


浦和レッズユースは、12月16日、18日に広島県で行われた高円宮杯U-18プレミアリーグ参入戦で2試合を勝ち抜き、来季からの同リーグ昇格を決めた。レッズユースが日本のU-18年代最高峰であるプレミアリーグに所属するのは、2012年以来5年ぶりとなる。

今季の高円宮杯U-18プリンスリーグ関東1位で参入戦に出場したレッズユースは、1回戦でプリンスリーグ北信越2位の帝京長岡高校と対戦。帝京長岡の粘り強い寄せに苦戦する時間帯もあったが、パスワークに優るレッズが徐々に攻勢を強め、34分、左サイドバック荻原拓也のシュートがバーに当たった跳ね返りをボランチの松高遼がヘディングで押し込んで先制した。後半に入り、47分に左CKからボランチの大西翔也がヘディングで2点目。これで完全にリズムをつかんだレッズは61分、途中出場の井澤春輝が速い右クロスを入れると相手DFがオウンゴール。最後は68分、途中出場のシマブクカズヨシが関根束真とパス交換しながら右サイドでフリーになりクロス。ゴール前に入ってきたキャプテンの渡辺がダイレクトボレーで4点目を決めた
。守っては中盤で相手の攻撃を自由にさせず、抜け出したボールも守備陣がしっかり押さえて相手にほとんどチャンスを作らせなかった。

18日の相手は、プリンスリーグ九州を16勝2分けという驚異的な成績で制した長崎総合科学大学附属高校。16日の1回戦では岡山学芸館高校を5-2で下して、決勝に進んできた。

レッズユースは何度か相手ゴールに迫りながら、チャンスを生かせないでいたが、35分、レッズのロングパスを相手GKがエリア外へ飛び出してクリア。それをFW時里元樹がカットし、遠い位置から狙いすましてシュートするとボールは無人のゴールに転がり込んだ。後方からのロングボールを全力で追ったMF川上エドオション智慧の走りが相手GKのミスキックを誘った。直後にMF渡辺陽のシュートがポストに嫌われるなどレッズは2点目が取れず後半を迎えた。

後半、時間が進むと相手は徐々にロングボールをゴール前に上げて一発を狙うようになる。パワフルな長崎総科大附属高校の攻撃が続き、一つのミスが失点につながる緊張感あふれる展開になったが、U-19日本代表のアルゼンチン遠征にも参加したセンターバックの橋岡大樹を中心にしっかりと守り、前線も2点目を狙いながらうまく時間を使って、5分のアディショナルタイムを含めて無失点に抑えた。

キャプテンの渡辺陽は「決勝は、ロングボールが特徴の相手に後半早い時間押され気味になってしまったが、何とかはね返せて良かった。今年は、日本クラブユース選手権と、Jユース選手権で結果が出せなかったので、最後にお世話になったクラブ、監督始めスタッフのみなさん、そして後輩たちのために、良い結果を残したいと思っていた」と語った。

また「3年間切磋琢磨してきた仲間で、広島に来られなかった選手もいる。彼らのためにも、絶対にプレミアリーグに上げたかった」と、会場にいない仲間のユニフォームをチームメートが掲げて優勝の記念写真に収まった。

2年生のセンターバック、橋岡大樹は「決勝の相手とは、ああいう展開になると思っていたが、最後まで守れて良かった。うちは誰が得点してもおかしくない攻撃的なチーム。先制点があのような形で生まれたのも攻撃的な姿勢を崩さなかったからで、必然だったと思う。これまでで一番うれしい点だった」と振り返り、来季はプレミアリーグの舞台で戦うことについては、「昇格できたのも、自分たちの力だけではなく、これまでやってきてくれた人たちの力なので、自分たちが来年は良い結果を出さなければならないと思う。高円宮決勝の会場は埼玉スタジアムだが、山田直輝さんたちが初優勝してからレッズは決勝に出ていないので、僕たちの年代が歴史を刻めるように、みんなでしっかりやっていきたい」と意気込みを語った。

また自身が12月初旬にアルゼンチンで行われたU-19日本代表の遠征に参加したことに触れ、「自分自身はU-19代表合宿で良い経験をさせてもらい、自信になったが、それが過信にならないように謙虚さを忘れてはいけないと常に思っている」と述べた。

2013年からレッズユースを率いている大槻毅監督は、「プレミアリーグに復帰するという目標が自分に与えられたと思うが、毎年苦しい戦いをして、自分自身ふがいなかった。今季は選手たちが頑張ってくれたと思う。参入戦出場が決まってから、他のチームのビデオを取り寄せて見たが、その中でも一番すごみのあるチームと決勝で対戦したと思う。非常に難しかった。しかし1回戦で負けてしまっていたら、そこまでたどり着けないし、準備は良くできたと思う」と昇格の感想を述べ、「決勝でパワーのある相手の攻撃を最後までしのげた選手たちを褒めてあげたいし、もっともっと自分もチームも成長していきたい」と何度も選手たちを称賛した。

そして来季に向けては「プレミアリーグは素晴しいチームばかりなので、簡単ではない。しかしそこにいなければ決勝に出る権利もない。また一から頑張っていきたい」と抱負を述べた。
(清尾 淳/MDP編集)

■高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 プレミアリーグ参入戦
http://www.jfa.jp/match/prince_takamado_trophy_u18_2016/playoff_2016/

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