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浦和レッズレディースは、2016プレナスなでしこリーグカップ1部優勝を目指し、準決勝で日テレ・ベレーザと対戦する。リーグで首位、リーグカップも圧倒的な成績で勝ち上がってきた強豪との対戦に向け、チームの守護神として勝利への意欲を燃やすのが、平尾知佳だ。「自分がシュートを止めれば負けはない」と意気込む19歳の若きGKに、決勝進出をかけた一戦に向けての思いなどを聞いた。


【シュートストップなど、自分の長所を出せてきている】
■今シーズンのご自身のプレーを振り返ってみて、いかがですか。
「最初はケガもあって、自分の思うようなプレーができていませんでしたけど、今シーズンになってケガも治って、練習から全力でできるようになりました。日々の積み重ねをコーチ陣に認めてもらって、試合に出る機会が増えたことはよかったです。ただ、チームはリーグ戦では最下位なので、残り試合でチームに貢献していきたいです」

■チームは、リーグカップでは結果を出せています。変化について、どのように感じていますか。
「リーグカップになって得点する機会も増え、失点も少なくなってきたのは、チームが成長している点だと感じます。ただ、失点はもっと減らせると思いますし、改善していかないといけない部分は多いです」

■結果を出した中には、平尾選手のセーブで勝ち点を取った試合もあったと思います。
「自分の長所であるシュートストップや、クロスの対応については、少しずつですけど、長所を出せてきていると実感しています」


【チーム内の競争で、お互いにいい刺激が生まれている】
■レッズレディースに来て、ご自身の成長を感じるところはどんなところでしょう。
「以前はケガが多かったんですけど、自分の体のことをちゃんと分かってきて、常に全力でプレーすることができるようになってきたと感じています。毎日の積み重ねで、何に対しても、少しずつ成長できていると思っています」

■ケガが減ったという点で、どんな改善をされたのですか。
「自分は体が固いので、ストレッチや、体の使い方をコーチの方々から学んでいます。それを心がけることで、ケガが減ったのだと思います」

■チーム内には平尾選手以外にも、優秀なGKがいます。日々の競争についてはいかがですか。
「3人は長所もプレースタイルも全然違っていて、自分の短所を他の選手が持っていたり、自分が他の選手にないものを持っていたり、というのを感じます。3人にとって、お互いにいい刺激になっていると思います」

■今シーズンは初めて、なでしこジャパンに招集されました。新たな発見などはありましたか。
「初めて参加して、緊張しましたけど、そこで自分のプレーを出せたところは自信になりました。ただ、試合に出られなかったということは、何かが足りないということです。そこを改善して、いつかはスタメンを取りたいです」


【自分がシュートを止めれば、負けはない】
■日テレ戦に向けての意気込みをお聞かせください。
「日テレはリーグで首位ですし、なでしこジャパンに入っている選手も多いです。そういう相手に対して自分たちのサッカーをして勝つことが、チームの自信になると思うので、日テレに勝ち、決勝でも自分たちのサッカーをして優勝したいという思いは強いです」

■GKとして、ポイントはどんなところになると考えていますか。
「日テレはみんな技術が高く、穴がないチームなので、一人一人ではなく、チーム全体で守っていきたいと思っています。自分のコーチングでシュートを打たせないようにしたいですし、1対1になっても、自分が止めれば、チームが負けることはありません。自分の長所であるシュートストップで、チームに貢献したいです」

■次の試合は、同点で90分が終わるとPK方式になります。
「PKを止める自信はあります。PK戦は人生で一度しかやったことがないんですけど、それが昨年のU-19のアジア(AFC U-19女子選手権中国2015)の決勝戦で、自分が止めて、チームが優勝できました。そのときのいいイメージがあります」

■最後に、ファン・サポーターへのメッセージをいただけますか。
「いつも応援、ありがとうございます。準決勝は、勝たないといけない試合です。チーム一丸となって勝ちに行くので、熱い応援をお願いいたします」

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