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昨シーズン、清家貴子は浦和レッズレディースユース所属ながら、なでしこリーグの24試合に出場。8ゴールを挙げて、チームの年間優勝に大きく貢献した。満を持して昇格した今シーズンは、レギュラーシリーズの途中から先発に定着。チームのトップスコアラーとして、既に昨シーズンと同じ数のゴールを決めている。成長著しい若きストライカーに、レギュラーシリーズ優勝チームである日テレ・ベレーザとの一戦へ向けた意気込みを聞いた。


【いい守備から入り、いい攻撃につなげていく】
■エキサイティングシリーズ初戦のアルビレックス新潟レディース戦は、悔しい敗戦となりました。
「初戦ということで、勢いに乗っていきたい試合でしたが、自分たちのやってきたサッカーがまったく出せませんでした。チームとして、球際や戦う気持ちの部分で、相手に上回られていたと思いますし、個人としても、裏に抜ける動きや仕掛ける動きをたくさんできればよかったと感じています」

■今週のトレーニングでは、どのように準備を進めましたか。
「次に対戦する日テレ・ベレーザは、すごく守備がいいチームですから、こちらもしっかりと守備から入り、そこで相手を上回ることで、いい攻撃につなげていきたいという意図があります。

守備がハマれば、そこからカウンターも仕掛けていけます。昨シーズン、日テレとのアウェイゲームを3-0で制した試合がありましたが、そのときのような試合を、次の試合でできればと思っています」

【見ている方々が盛り上がるようなゴールを】
■ここまでのシーズンを振り返ってみて、いかがですか。
「ゴールを決めることはできていますが、昨シーズンより長い時間出場しているわけですから、もっとたくさん決めなければいけません。今が8得点ですが、やはり二桁は決めたいです。

また今シーズンは先発で出ていることが多い分、まだ疲れていない状態の相手と対戦します。そうした状況では、スピードだけでなく、駆け引きやタイミング、ボールのないところでの動きなども、大事になってくると感じています」

■プレーの上で、参考にしている選手などはいますか。
「以前は、元ブラジル代表のロナウド選手の、相手を抜いていくようなプレーをよく見ていました。今は、FCバルセロナのスアレス選手やネイマール選手のボールを受ける動き、メッシ選手のドリブルなどをよく見ています」

■そんな清家選手にとって、理想としているゴールはどんなものでしょう。
「スピードを生かしたドリブルでボールを運び、相手を抜いてシュートという形で、ゴールを決めたいです。それは、周りで見ている方々にとっても盛り上がるシーンだと思いますから。今シーズンはアウェイの伊賀フットボールクラブくノ一戦で、そうしたゴールを決めることができました」

【ゴールを決めた試合は無敗】
■あらためて、日テレ・ベレーザの印象を聞かせてください。
「守備がいいことと、個人個人の判断がしっかりしていて、一人ひとりが試合の流れを感じながらプレーできているので、安定して戦えていると感じています。そして、全員がうまい選手ですから、自分たちが緩めてしまえば、そこから簡単にボールを動かされ、失点してしまうと思います。

ただ、ボールを回してくる分、こちらも前から守備に行ければ、高い位置でボールを奪って攻撃まで行けますから、そこにチャンスがあると思います」

■実は昨シーズンから、清家選手がゴールを決めた公式戦は負けていないという記録が残っています。
(※2014年:7勝1分、2015年:5勝2分)
「そうなんですね。あまり意識はしていなかったですが、そういうジンクスのようなものがあるならば、余計に点を取りたい気持ちが強くなります」

■では最後に、日テレ・ベレーザ戦にも来てくださるであろう、多くのファン・サポーターの方々に、メッセージをお願いいたします。
「日テレ・ベレーザという強い相手に勝って、『レッズレディースはまだまだ強いんだ』というところを見せたい思いがあります。ここから4勝していくつもりでやっていきます。ぜひ、スタジアムで一緒に闘ってください。よろしくお願いします」

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