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今シーズン、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースから加入した筏井りさにとって、15日に浦和駒場スタジアムで行われる試合は、古巣との初対戦となる。「日程発表時から意識していた」というだけに、この試合への思いは強い。攻守にカギを握る背番号7は、レッズレディースのため、チームを支えてくれているすべての人たちのために、走って戦い、勝利することを誓った。

【やっとひとつ、チームに貢献できた】
■一勝して、チームの雰囲気はいかがですか。
「なかなか厳しい状況というのは変わらないですけど、少し光が見えた、という感じはしています。気持ち的にもひとつ上がれたので、これからまた、チャレンジしていける状況だと思います」

■前節では、レッズレディースに加入後初めて、勝利の瞬間を迎えました。
「負けたときはスタンドを見上げる自信がなかったんですけど、ホームで一勝できて、勝ったときの雰囲気を感じ取れました。個人としても試合に出たので、やっとひとつ、チームに貢献できたというのはあります。まだまだですけど、内容はともかくとして、勝ち点3を取れたことはいい結果なので、少し安心しました」

【自分から仲間にアドバイスを求めていく】
■加入してしばらく経ちましたが、レッズレディースの印象については?
「個の能力は高いですし、技術も高いです。ただ、チームとしてやろうとしていることにはみんな真面目に取り組んでいるんですけど、相手がシンプルにやってくるところでミスしてしまい、敗戦につながっている部分があります。やり続けていくことで、質を高くしていけると思うので、個人としてもそうですけど、チャレンジを続けていければと思っています」

■チーム内では最年長ですが、若い選手からアドバイスを求められることはありますか。
「むしろ自分から教わるくらいの勢いで、こちらから聞くことが多いです。みんな上手でそれぞれに視点を持っていて聞けば引き出せますし、年上だから言ってこない、要求しにくいというところも、こちらから話しかけていくことで解消していければと思っています。1年目なので、みんなと仲良くなりたいですし、いい感じで溶け込めていると思います」

【ジェフL戦はワクワクする、勝ちたい試合】
■次は古巣のジェフL戦です。昂ぶるものはあるのでしょうか。
「リーグの日程が決まったときからジェフL戦のことを考えていたくらい、意識していました。一緒にやってきてジェフLの良さも知っていますし、以前の仲間と対戦する楽しみを感じてワクワクしています。この試合には、ぜひとも勝ちたいです」

■ジェフLの菅澤選手とは一緒にプレーする機会も多かったと思いますが、強みというのは?
「(菅澤)優衣香は、味方のときには頼りになる選手だと感じていました。自分で点を取れるだけでなく、周りも生かせるのがいいところですし、それによって周りの選手も生き生きしだします。彼女がゴールを決めたらチームが活気づくので、彼女のところを抑えるのがポイントだと思います。常に位置を気にしながら、センターバックの2人と連係して、自由にさせないようにしたいです」

■古巣相手に、やはりゴールも狙っていきますか。
「前を向いて、狙えるときは狙いたいです。サイド攻撃からのクロスがチームの強みとしてあるので、サイドにボールが入れば、絶対にいいボールが来ると思っています。そのときに中の枚数を増やせるよう、私も前に行けたらいいと思います。そのイメージはできています」

■ファン・サポーターのみなさんは、ホームでの連勝を期待されていると思います。
「前節では今シーズン初めて、勝つことの嬉しさを感じられました。あの場で喜べる瞬間が、一番幸せです。応援してくださっている方、支えてくださっている方、チームのみんなやスタッフ、運営などでサポートしてくださっている方がたくさんいらっしゃるので、そういう方々のためにも、がんばって走りたいです」

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