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2016シーズンの開幕から3節を消化し、レッズレディースは1分2敗と苦戦。特に、3試合で2得点と、得点力不足に苦しんでいる。この状況を打開するために、FW陣の活躍は不可欠だ。その中の1人、吉良知夏は、前節でリーグ100試合出場を達成。2010年に加入し、長く活躍してきた背番号10に、コノミヤ・スペランツァ大阪高槻戦での勝利にかける意気込みを聞いた。

【一試合一試合得点し、チームの勝利に貢献する】
■開幕からここまでについてはいかがでしょうか。
「結果が出ていないので、課題が多いです。やっぱり、決定力不足というのが3試合を通して大きな部分だと思っていますし、それ以前に、決定的なチャンスをあまり作れていないことが、個人的にも引っかかっています。

やりたいことを選手が話し合って、合わせていくというのは、練習の中からできることです。チャンスで決め切れていないから勝てていないので、そこを課題として、捉えています」

■FWとして、シュート数などについては。
「毎試合、シュート数とアシスト、得点というのは、個人的に記録しているんですけど、シュート数は少ないと感じています。数字で結果が出ているので、遠くからでも打つ、いろいろな形から角度を変えて打つなど、考えてやっていかなきゃいけないと思っています」

■今シーズンの目標には、得点王を掲げています。
「大前提の目標としておいていますけど、そこに執着し過ぎず、一試合一試合得点することを目標として、結果的に得点王にたどり着ければいいという感覚でいます。チームが勝つことが一番なので、そこに貢献できるようにやりたいです」


【周りの人々に支えられた100試合出場】
■前節で、リーグ100試合出場を達成されました。
「100試合を迎えられたことについては、レッズのスタッフの方や身体を診てくれるトレーナーの方、どんなときでも応援して支えてくださっているファン・サポーターのみなさんに、感謝の気持ちがいっぱいです。100試合は自分でもびっくりですけれど、本当に、周りの人に応援されて、支えられている、という100試合だったと感じています」

■レッズレディースでのキャリアも長いですが、チームを引っ張る、という点についてはいかがですか。
「切り替えを早くする、球際を激しく、というのはピッチで言っていますけど、まずは自分がやらないと、若い選手もついてこないと思います。自分から、球際や切り替えという、誰でもできることをやることで、他の選手に『自分もやらなきゃ』と思われる選手にならなきゃいけない立場にあると思っています。守備の選手が身体を張って守っている姿を見て、前線から身体を張り、球際を強くいかなきゃいけないという刺激を受けています。自分もそういう刺激を与えられる選手になれればと思っています。

そして、みんなが一番勢いづくのはやっぱり得点だと思います。そこはFWとして、引っ張っていきたいです」


【相手の人数をかけた守備を、コンビネーションで崩す】
■次の試合で対戦する、コノミヤの印象はいかがですか。
「守備が固いというか、人数が多い印象があるので、より前線の選手のコンビネーションで崩すことが重要になると考えています。毎週、対戦相手の対策をして練習していますけど、今回はより、得点するための話し合いを、周りの選手としていきたいです。

相手を想定して練習する中で、こうやったら崩せるんじゃないか、というのは少しずつできています。もっとプレーの質や、合わせるところを詰めていければ、チャンスを多く作り、得点できると思います」

■ファン・サポーターのみなさんも、吉良選手の100試合出場を勝利と共にお祝いしたいと思います。コノミヤ戦への意気込みをお聞かせください。
「今は結果があまり出ていないですけど、そういうことはあまり考えず、前向きに、今週も勝つためにいい準備をします。サポーターの方は、ホームでもアウェイでもたくさん来てくださっているので、その人たちの期待に応えたい気持ちが強いですし、選手はみんな、サポーターのみなさんが喜んでくださっているところを見たいと思っています。そのために自分は、何としても1点を取って、チームを勢いづけられればと思っています。1点を取れれば、自分も乗っていけると思います」

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