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今シーズンからレッズレディースに加入し、開幕戦ではゴールを挙げるなど強い印象を残した長船加奈は、レギュラーシリーズ第2節を前に骨折し、長期離脱を余儀なくされた。しかし、懸命にリハビリを重ね、およそ4か月後の7月に行われた古巣ベガルタ仙台レディースとの試合で復帰、90分フル出場を果たした。上位リーグへの進出に向けて、大切な試合が続く中、背番号2のDFは、強い思いを持ち、ピッチに立とうとしている。

【初めての大ケガからの復帰】

■前節のベガルタ戦が、ケガからの復帰初戦となりました。
「あのときはまだ、コンディション面では不安が残る中での出場でした。チームとしては前半からいい戦いをできていたと思いますが、後半は個人としても体力が落ち、流れが作れなくなってしまいました。ただ、そこで90分間プレーできたのは自信になりましたし、その後の中断期間では、プレーに体を慣れさせていくことができました」

■加入したシーズンの、開幕直後のケガということで、もどかしさもあったと思います。
「これからチームに溶け込んでいこう、という段階だったので、気持ち的に落ち込んだところはありました。しかしその分、チームを外から見る機会が多かったので、戻ったときに入りやすくなった部分もあったと思います」

■今回のように大きなケガは、これまでにもありましたか。
「初めての経験です。ただ、チームには大きなケガをした経験のある選手たちもいますし、彼女たちが声をかけてくれたり、メールをくれたりしていて、すごく心強かったです」

【スピードのあるカバーリングで守備を支える】

■ご自身の中で、ファン・サポーターの方に見てほしいプレーはどんなところでしょうか。
「スピードを生かしたカバーリングを得意としています。次節に対戦する伊賀FCは、つなぎもうまいですが、前に蹴ってくる印象もあります。そういう部分で、(高畑)志帆が前に行く分、自分がカバーリングに回れたらと思います」

■高畑選手とは同い年で、いい関係も築けていそうですね。
「自分や周りの選手への指示は志帆が出してくれるので、自分がカバーをしながらという感じですね。お互いの役割がはっきりしているので、やりやすさを感じています」

■選手として、憧れの選手はいますか。
「日テレ・ベレーザの岩清水選手です。以前、日テレで一緒にプレーしていたときにプレーを間近で見ていて、とても勉強になりました。前への強さが印象的ですが、後ろのカバーもできますし、状況に応じた判断力が素早く、しかも的確だと感じていました。自分としても、カバーだけでなく、前に出て潰す部分は意識してプレーしています」

【伊賀FC戦への強い思いを出して戦う】

■次の伊賀FC戦は、ご自身にも、チームにとっても大事な試合になると思います。
「ここで負けてしまうと、今後の戦いが本当に厳しくなります。残りの4試合に勢いをつけて臨むためにも、伊賀FC戦には何としても勝ちたいです。ホームではなかなか勝てていないですから、この試合では、サポーターのみなさんに喜んでいただきたいです」

■レッズのファン・サポーターには、どんな印象をお持ちでしょうか。
「すごく熱さがあって、サッカーが好きでスタジアムに足を運んでいただけている、と感じています。応援もよく聞こえてきますので、選手として、とても力になっています」

■では、そんな熱いファン・サポーターの方々にメッセージをお願いします。
「今シーズンはあまり勝てていないので、ファン・サポーターのみなさんにも、もどかしさを感じさせてしまっている部分もあると思います。個人としても、ケガで試合に出られなかった分、この試合に対する思いは強いです。その思いを前面に出してプレーし、何としても勝って、みなさんと喜び合いたいです」

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