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高畑志帆は今シーズン、ここまでセンターバックとして全試合にフル出場。ケガ人が多く出ている苦しい状況の中、前節のASエルフェン埼玉戦では、体を張ったプレーで完封勝利に貢献した。チームの守備を支える背番号3に、前半戦やアルビレックス新潟レディース戦に向けての思いを聞いた。


【自身のプレーをしつつ、パートナーの特長も生かす】

■前節のAS埼玉戦は、リーグ再開後、一つ目の勝利を収めました。
「前半戦でなかなか取れなかった先制点が得られたことが大きかったです。試合全体を通してセカンドボールを拾えないことが多く、自分たちの連係がうまくいかなかったことから相手に攻められてしまった部分があったのは反省点ですが、全体で運動量を落とさなかったことが結果につながりました。無失点で勝ちきれたことで、次の試合への良い弾みになったと思います」

■今シーズンの、自身のプレーについてはいかがですか。
「なかなか結果が出ていないということで、最終ラインの選手として責任を感じています。ただ、その中で少しずつ良くなってきている部分もありますから、もっとチームが結果を残すために何ができるかを考えてやっていきたいです」

■今シーズン、センターバックを組む選手が変化していますが、難しさはありますか?
「選手が変わると、自分のプレーを変えなければいけない部分もあります。連係を確認しつつ、まずは自分がしっかりプレーするのと同時に、組む選手が自身の特長を生かせるように意識しています」


【結果を残すことに関われる選手に】

■サッカーを始めたのはいつ頃ですか。
「小学校2年生のときです。小学生のころはトップ下やサイドハーフで、その後はFWを経て中学3年のときにボランチに転向しました。大学からセンターバックをやるようになって落ち着きました。小さいころは、中田英寿さんや小野伸二選手が、真似をしてみたいと思っていた選手でした」

■ここまでサッカーを続けてこられた要因はなんだったのでしょう。
「少しずつできるプレーが増えていくことに楽しさを感じられたことです。最初から上を目指していたわけではなく、1つずつ段階を踏んで上がっていった感じです。それと高校2年のときに膝の前十字靱帯の手術をしました。6ヶ月ほどのリハビリ生活の中で、周囲の支えもあり、もう一度サッカーを続けたいと思えました。それは今につながるきっかけだったと思います」

■現在は、年齢的にもチームを引っ張っていく立場です。
「年齢を考えればそうかもしれませんが、プレーの面では、まだまだチームを引っ張っていけるほどではありません。もっと自分のプレーを高め、チームが結果を残すことに関わっていける選手になりたいです」


【昨シーズンの雪辱を晴らす試合】

■次の新潟L戦についてはいかがでしょうか。
「最終ラインからビルドアップをしてきて、前線には上尾野辺選手など、起点になれる選手がいます。得点力もあると思いますので、注意していきたいです。

個人としては、0-1で負けてしまった昨シーズンのリーグ最終戦が印象に残っています。自分にボールがあたって失点してしまったこともそうですが、あの試合では相手が根気強くボールを動かし、守備でも体を張っていて、自分たちが相手に少し劣るところがありました。次の試合では、逆に私たちがそうしたところを出していきたいです」

■ということは、自身にとっては、雪辱を晴らす試合となりますね。
「昨シーズンはホームで2敗していますし、この一戦に懸ける意気込みは強いです。そしてなかなかホームで結果を残せていないので、ここからホームで勝利を重ねられるよう、しっかりとチームとして戦っていきたいです」

■最後に、浦和駒場スタジアムに来られるファン・サポーターの方々にメッセージをお願いします。
「浦和駒場で戦うことは、私たち選手にとっては、本当に大きな力になります。その中で結果が残せていないことには、申し訳ない気持ちがあります。浦和駒場でサポーターのみなさんの力も借りて、今年初の連勝という結果を残すことが、今後にもつながってくると思います。この試合でも、必ず勝ち点3を取りにいきます」

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