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ユース、演劇の異業種見学を実施

8月15日、浦和レッズユース所属の高校2年生の選手ら13名が、淵田敬三代表をはじめ、大槻 毅ユースダイレクター、石栗 建コーチと共に『ロミオとジュリエット』(作・シェイクスピア、演出・蜷川幸雄氏)を彩の国さいたま芸術劇場で観劇した。

この活動は、地域と協力しながら異業種で活躍されているプロの方々を通じて、育成年代の選手たちの感性を磨くことを目的に行われた。今回は、その趣旨に賛同いただいた公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団様のご協力により実施され、観劇後は、劇場施設の中や舞台裏の見学をさせていただき、選手たちは異業種との触れ合いから教養を深めていた。



演劇は劇場内の小ホールで13時から16時15分に渡って上演された。その後、選手たちは、公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団の山海隆弘劇場部長の案内により、施設内の大ホール、小ホール、音楽ホールを見学した。



大ホールは、主に演劇やダンスの公演が行われている場所であり、埼玉県が全国に先駆けて、演劇や舞踊といった舞台芸術専門のホールとしてつくった施設であると山海氏は選手たちに説明した。その後、選手たちは奥行きが40メートル弱はあるという舞台に実際に乗せてもらい、舞台の上に立った感触を実感していた。









続いて選手たちは小ホールへ移動し、先ほどまで上演されていた舞台裏の様子を見学した。上演中に出演者が使用していた渡り廊下のセットの上にも上がらせてもらい、選手たちはその意外なほどの高さに驚く様子も見受けられた。





最後に訪れた音楽ホールは、音楽を聴く専門の施設になっており、壁は音の平行面の反射を防ぎ、豊かな残響が得られるようにデザインされていると山海氏が説明すると、選手たちも納得した表情でその話に耳を傾けていた。選手たちからも、説明を聞いていて疑問に思った点は自発的に質問するなどして、より理解を深めようとする姿勢が見られた。





施設の見学が一通り終わると、公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団の竹内文則理事長から「芸術文化を鑑賞するということは、本物を生で見ることに尽きると思いますし、それはサッカーにも共通していると思います。初めてご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、楽しいと感じてくださったら、これからいつでも見に来てください。今日は本当にありがとうございました」と挨拶が述べられた。最後に選手たちから、今回ご協力いただいた方々にお礼の言葉が述べられて、演劇の異業種見学は終了となった。


【大槻 毅ユースダイレクター】
「演劇は面白かったですし、選手たちもいい顔をしていたので、ポジティブなとらえ方をしてくれたのではないかと思います。やはりサッカーがうまくなるだけではだめです。理事長のお話にもありましたが、芸術とサッカーは、生活を豊かにするものという点で通じる部分があると思います。そこを選手たちに知ってもらって、いろいろなことを感じられる人になってほしいです。

サッカーと演劇は違うものですが、稽古を積んでお客さんの前で披露するという点では、一緒だと思います。サッカーでいえば、ピッチの上が舞台です。舞台にあらわれているものが全てですが、その裏には作り上げる作業があります。今日は舞台裏を見させてもらいましたが、それはサッカーで言うと、練習や試合をする環境を準備してくれる人たちのことだと思います。そういう仕組みや構造を知ることは大事なことですので、この取り組みは、今後も継続してやっていきたいと思います」

【新井瑞希】
「舞台裏を見学させていただいて、役者さんがスムーズに動けるのは、しっかりした準備と、役者さんと同様に、裏で支えるスタッフの方々の頑張りがあるからだと知りました。今回学んだことを、サッカーでもチームのために生かしていきたいです」

【小木曽佑太】
「演劇を観るのは初めてでしたが、役者さんの大きな声や動きに迫力があって驚きました。自分たちは舞台の上しか見ていませんが、その裏ではたくさんの方が動いていて、普段は見れない裏の頑張りを見ることが出来て良かったです。新たに発見したことは、自分は劇を見ることが好きだと言うことです」

【影森宇京】
「男性役も女性役も、すべて男性の役者さんが演じているところが印象的でした。また、舞台裏を見学させていただいて、裏方の人たちのおかげで作品が出来あがっていることを感じました。それはサッカーも同じで、裏方の方々のおかげで選手は輝けるのだと思いました」

【川上開斗】
「役者さんは長いセリフにも失敗することなくやり遂げていたし、舞台裏では、より良いものにするためにたくさんの工夫がされていて驚きました。一つのことに多くの人が関わって成り立っているところは、スポーツと同じだと思いました」

【高橋聡史】
「役者さんの演技に迫力がありましたし、暗闇の中でのセットの準備などが素早く正確だったので驚きました。また、舞台裏には、それを支えるスタッフの方がたくさんいて、とても大事な場所だと感じました。この演劇のために大変な準備が必要だったことや、その準備が大切であることを学びました」

【中塩大貴】
「役者さんとの距離が近かったので、観ている自分も緊張してしまいました。例えば、十字架の影を舞台に映し出すことで教会の場面を作り上げるところなど、大掛かりなセットを使わずに、光と音だけでその場面を表現してしまうところが印象的でした。舞台の裏も初めて見学させてもらいましたし、演劇に対して興味を持つきっかけになりました」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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