MENU

NEWS

オフィシャルサイト『サイトメンバーズ』、新連載スタート!

25日、オフィシャルサイト『サイトメンバーズ』にてオフィシャルフォトグラファー、近藤 篤氏の写真とレッズへの想いによる新連載『週末はいつもガチンコで』がスタートしました。第2回目以降は『サイトメンバーズ』にてご覧いただけます。

新連載『週末はいつもガチンコで』 Vol.1 はじまり


連載の第1回目だ。

シーズンが終わってから始まる連載なんてどこにあるかよ、と自分でも思う。

ほんとうは、今シーズンのどこか早い時点でこの連載を始める予定だった。でも、さあ来週から始めるぞと心を決めるたび、今季のレッズは『ここで勝たなくていつ勝つんだ』という試合を引き分け、あるいは落とし、そのたびに僕はスタートの機会を探ることになった。だって、せめて連載1回目はポジティブな話で始めたいじゃないか。

じゃあなんで今始めるんだよ? とあなたは問うだろう。最終節だってあんな試合だったじゃないか、と。

そう、あんな試合だった。

でも。

2013年12月7日、僕は試合開始の40分ほど前に、サイスタの北側バックスタンドにある電光掲示板の上に上った。電光掲示板の上はすこし風が強く、空気は冷たかったが、太陽の光はまだ冬の始まりの優しさを残していた。

毎年シーズンの最終節がくると、僕はここに上り、レッズサポーターで埋め尽くされたスタンドの写真を撮る。天気にもよるし、その年のレッズの成績にもよるけれど、最終節はほぼ間違いなくたくさんの人でスタンドは埋まる。今年はどうやら試合前のコレオはないらしい、予めそう聞いて、すこしがっかりしたが、それでも満員になったサイスタが魅力的な被写体であることにかわりはない。

選手たちが入場してくる。流れるのはいつもと同じ入場曲だったが、眼下に繰り広げられた光景はいつもと違った。ものすごく違った。

コールリーダーのかけ声とともに、その日サイスタに集まったレッズサポーター全員が、頭上にマフラーを両手で高く掲げ、選手たちを迎えた。電光掲示板の上から見るその光景は、圧倒的だった。正直、ちょっとだけ涙も出た。なんでサポーターの応援風景に涙が出るんだよ? そう不思議がる人がいるかもしれない。出ない人もいるだろう。でも僕は出た。こんなものを見せられるクラブが、世界中でいったいいくつあるだろうか。そして僕は願った。どうか今日の試合は、この光景に値する結果で終わるようにと。

しかし、試合は僕が望んだようには終らなかった。誰が望んだようにも終らなかった。2013年シーズンは、これまでの不甲斐なかったシーズンとは少し異なったニュアンスで、残酷な終り方を見せた。でも、この日、僕はようやくこの連載を始めてもいいなあと思うものに出会えた。

どんな結果でシーズンが終わろうと、やっぱり浦和レッズは素敵なクラブだ。

2013年の最後の月に、僕はそう思っている。
(写真・文 近藤 篤)


■サイトメンバーズとは
https://sp.urawa-reds.co.jp/aboutsmpc/

■サイトメンバーズ会員登録(月額315円/キャリア課金対応)→スマホ・PC https://sp.urawa-reds.co.jp/login/

PARTNERパートナー

  • ポラスグループ
  • Nike
  • 三菱重工
  • 三菱自動車
  • エネクル
  • DHL
  • ミンカブ・ジ・インフォノイド
  • チケットぴあ